真摯な姿勢と 温かい人柄で心を掴む KOKON 店主 小紺 浩良さん | Favo石川版
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金沢市 新竪町

22 KOKON

自由でしがらみのない、生きやすい新竪町

店での「出会い」を大切にお客さまに育てられながら

店内には所狭しさまざまな形や色をした革靴が並んでおり、一つひとつがオーラを放つように魅力的です。ここを訪れる人は20代から70代、80代までと幅広く、みな、何かのために「頑張りたい」という気持ちを持ってドアを開きます。
 オーナーの小紺浩良さんは大学を卒業後、知人の勧めで靴を中心とした国内外のアイテムを扱うセレクトショップ『ベックシューズ(現ベックオム)』へ入社。もともとファッションが好きで、店員から説明を受けたり商品を提案してもらったりといった〝出会い〟が好きだったと言い、「こだわりを持つお客さまが多く、接客を通じて育てられました」と当時を振り返ります。系列店の店長を務めるだけでなく、展示会で買い付けをしたり営業マンや企画担当者などと会話を重ねたりして、靴の知識をどんどん深めていきました。
 1995年に独立し、新竪町に『KOKON』をオープン。当初は国内外の靴を仕入れ販売していましたが、5年後に東京の工場でパターンオーダーを開始。手作りの靴職人と出会ったことがきっかけで、オーダーメイドも手掛けるようになります。「オリジナル製品を作ったのは、責任を持ちたかったから。たくさん儲かるためではなく、目の前の人が喜んでくれるようなもの、ライフスタイルを後押しするようなものを作りたいと思ったんです」。

ストレスなく履けることはもちろん、「がんばりたい」人を支える靴を

靴職人がハンドメイドする靴は伸縮性履きやすいものでしたが、小紺さんは「もっと足にフィットした完成度の高いものを」と靴職人と共に改良を重ね、ついには2006年にオリジナル木型「KO-1」が誕生しました。「向き合うのはトレンドや市場ではなく、目の前のお客さまです。そこにまた、世界が広がっているんです」と小紺さんは語ります。
 納得できる靴が作れるようになったことにより、小紺さんは「靴という道具としての効果」を考えるようになりました。それは、靴が履く人にとってストレスにならないのはもちろんのこと、仕事に励んだり、誰かのためにがんばりたいと意気込んだりする人を支えることです。
 『KOKON』の靴を履くとまず驚くのは、そのフィット感です。かかとをしっかりと支えられているような安定感があり、立ち上がると背筋が伸びて目線が高くなることがわかります。姿勢が整い、腰や足が疲れることもありません。「大事なプレゼンテーションや会議などでうちの靴を履くと、モチベーションが上がるとよく言われます」と小紺さん。まるでカウンセリングのように親身で丁寧な接客に、日々の悩みごとを打ち明けてしまうお客さまも少なくないのだとか。日々さまざまなストレスやプレッシャーにさらされている現代人にこそ、選んでもらいたい靴がここにあります。
 昨年迎えた創業30周年の感謝祭では多くの関係者やお客さまが訪れ、小紺さんに祝いの言葉を伝えました。「店では一人で仕事をしていますが、たくさんの人たちに囲まれていることを実感しました」。インタビュー中、さまざまなお客さまとのエピソードを思い出しながら、時に涙を浮かべて語ってくれた小紺さん。「これまで支えてくれた人たちに恩を感じています。これからも、がんばっている姿を見せ続けなきゃいけないと思いますね」。前を向く小紺さんの足元では、自慢の靴が輝いていました。

表や裏張り、中底、芯、すべてが皮から作られている『KOKON』の靴。履き心地の良さは格別です。

接客ではお客さまの「具合」を細かく確認しながらフィッティング。人によっては数時間かけることもあるのだとか。

金沢市 新竪町

KOKON

店舗情報
店名
KOKON
住所
金沢市新竪町3-36
電話番号
076-232-9255
営業時間
11:00〜19:00
定休日
水曜
WEB SITE
https://www.kanazawa-kokon.com

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