26 PATISSERIE CHOCOLATERIE ONO
これからも発展していく町と共に歩んでいきたい

料理の道へ進んだきっかけはラーメン店でのアルバイト
いちごの鮮やかな赤が映える、純白の生クリーム。とろけるような生クリームをスプーンでそっと掬い上げ、口の中にひとくち運ぶと、溶けていくような滑らかさと優しい甘みが広がっていきます。洗練された雰囲気と温かみを兼ね備えた店内。ショーケースにはオープン当初からの看板商品である「ショートケーキ」をはじめ、艶やかな光沢を放つものや美しい断面など、見ているだけでワクワクするケーキが並んでいます。
代表の小野洋幸さんが料理の道へ進んだのは高校生の頃、かつて柿木畠にあったラーメン店でアルバイトをしたことがきっかけでした。こだわりを持ってラーメンを作る店主の職人気質な姿を間近で見ながら「料理っていいな」と思い、調理師専門学校へ進学。卒業後は金沢国際ホテルへ入社。洋食部門を希望していたものの、人員の都合でパティスリー・ベーカリー部門へ配属されました。昔から甘いものが好きだったという小野さんは、職場で初めて食べた、純生クリームに感動したと言います。「プライベートで甥っ子や姪っ子にケーキを作ってあげると喜ばれるのも、純粋に嬉しかった。この仕事が好きだったんでしょうね」と笑顔を見せます。

定番の「いちごのショートケーキ」や「オノレット」をはじめ、季節のフルーツなどを使ったケーキが揃います。洗練された雰囲気と温かみを兼ね備えた店内。チョコレートや焼き菓子も見逃せません。
休む暇もなく働いた東京時代仕事への姿勢は今も変わらず
同僚だった恭子さんと結婚し、24歳で上京。東京の名店『イナムラショウゾウ』の門を叩き、7年間経験を重ねました。早朝から深夜まで、ほとんど休むことなく働く日々。それでも「学ばせてもらえるだけでありがたかった。もっとやりたいと思っていました」と振り返ります。小さなミスも許されない繊細なお菓子作りにおいて学んだのは、何においても妥協しないこと、そして、徹底的にやること。「調理だけでなく掃除や洗い物など、全てのことを一つずつ丁寧にやることが大切です。師匠からは『当たり前のことを確実にすること』と教わりました」。
31歳を迎える直前にパリへ渡り、『ピエール・エルメ・パリ』本店で約1年腕を磨いたのち帰郷、2014年に『パティスリーオノ』をオープンしました。
寄り添うような接客も『オノ』のこだわり
スプーンで食べる「ショートケーキ」は、修業時代に思いついたもの。「高脂肪の生クリームは、柔らかく使うことでとてもおいしくなります。生クリームを味わうためのショートケーキを作りたいと思いました」。しかし、固く立てない生クリームはきれいにカットすることができません。そこで思いついたのが現在のスタイルです。
店内に掲げられたポスターには「その小さなHAPPYのために」というモットーが添えられています。ケーキに込めるのは、「幸せになってもらいたい」という願い。接客担当として小野さんと共に店を支える妻の恭子さんは、「ワクワクした気持ちで店に足を運んでくれたお客さまに、気分良く帰っていただければ」と、さりげない声掛けやちょっとした気遣いを大切にしています。
「他の人にとっては大したことじゃなくても、自分が大事だと思うことは、曲げずにやること。そういう自分だけのこだわりや譲れないものがいくつも集まって、自分らしい仕事につながるんじゃないですかね」と小野さん。まっすぐで偽りのない姿勢は、ケーキにも現れています。
PATISSERIE CHOCOLATERIE ONO
店舗情報
- 店名
- PATISSERIE CHOCOLATERIE ONO
- 住所
- 金沢市田上本町4-31-1
- 電話番号
- 076-207-3599
- 営業時間
- 10:00〜17:00
- 定休日
- 月曜、火曜(水曜不定休)
- @patisserieono