SKLO room accessories
様々な活動を通じて多様な価値観を発信する SKLO room accessories 代表 塚本 美樹さん


造形がユニークなガラス製品。
海外で見つけた「古いもの」を通じて新たな価値観との出会いを作る
外からは一見、何を扱っているお店なのかわかりづらいですが、店内に一歩足を踏み入れると店主の塚本美樹さんがチェコや周辺国を直接訪れて集めたアンティークの照明や額縁、家具など幅広いアイテムの数々が並んでいます。コンクリートがあらわになった無機質な内装と大きな窓から差し込む自然光が、時間帯や天候によって異なる表情を見せる空間となっています。
塚本さんはアンティークショップをはじめ、ギャラリー『S K L o』(香林坊でオープンし、現在は尾張町に移転)や台湾料理店『四知堂kanazawa』の運営、さらには地元・津幡町での米作りを中心とした農業など幅広い活動を行っている人物。もともと犀川沿いでお店をオープンしましたが、現在の場所に移転した理由について「せせらぎ通りは働いている人、観光客、学生、ショッピングで訪れる人など全ての属性の人が訪れる接点であり、人が交わる場所です。そんな場所で、町の一部としての店を作りたいと思いました」と言い、これまでせせらぎ通りのお店を集めてイベントを開催したり、新しいお店がオープンするにあたって手伝いをしたりするなど、この町や人たちに積極的に関わってきました。
塚本さんの活動は多岐に渡りますが、その原動力が何であるかたずねると、「ただ、好きなことをやってきただけです」と一言。一方で、「例えば農業であれば、地域の人たちとのつながりを作ることももちろんそうですが、ランドスケープ(景色)が一つの大きな要素になります。昔からある美しい景色を残したいという思いと、アンティークショップで行っている『その人にとって特別なものを見つける・心地良い空間を作る』ということは、根底では通じているのかもしれませんね」と語ります。
世の中の移り変わりと共に町や店の在り方も変化する
20年間、金沢市中心部で町の移り変わりを見守ってきた塚本さん。「パンデミックを経て世の中の流れや人々の動きも変わってきました。これまでは商店街や町といった『面』が旅やお出掛けの目的だったものが、個々が調べた情報を元に店という『点』を目がけて訪れる時代。そんな中で、当店を目指してやってきてくれるお客様を大切に、その人にとっての宝物が見つかる特別な場所になれればと思います」。
様々な取り組みを通じて、多様な文化や新しい価値観に触れることを提案している塚本さん。「町の一部」としての存在感を放ち、街や人に刺激を与え続けています。

鞍月用水を見下ろすような場所にあります。

宝物探しをしているような、ワクワクする空間。
SKLO room accessories

店舗情報
- 店名
- SKLO room accessories
- 住所
- 金沢市香林坊2-12-38
- 電話番号
- 076-224-6784
- 営業時間
- 11:00〜17:00
- 定休日
- 不定休